2022/07/19

大きな布をつくりたくて


染色家の柚木沙弥郎さんの展示を観てから、大きな布をつくりたい!という気持ちが湧き出てきています。

こうやって小幅の布を接ぎ合わせた風呂敷など、昔の物で目にすることがあります。
今は幅の広い布が普通に有りますし、わざわざこの方法で大きな布をつくることは少ないと思いますが、昔ながらのスタイルで私も手ぬぐいから大きな布をつくりました。

画像の布は手ぬぐい一枚分よりも長い状態のものを、3列並べたような形で縫い合わせてあります。
ほぼ正方形ですが、縦の長さが少しだけ長くなっています。
(その方が風呂敷として使った場合に使いやすいそうです)


この大きな布を作る時に、手ぬぐいがそのまま並んで細長い状態から正方形になるという形の変化以外にも、柄の見え方が横に広がる事で、面白く新しくなって欲しいという気持ちが有ります。
並べ方やカットする長さを工夫したりで、同じ柄でも手ぬぐいの時とはまた違った新鮮な景色が現れて、楽しみながらつくっています。

籠や家具の埃よけ、空間のちょっとした間仕切り代わりに吊るしたり、ポスターのように壁に飾ったりもいいかもしれません。風呂敷としてもおすすめですが、あまり重すぎる物や尖った物は生地の薄さからお気をつけていただきながらの方が良さそうです。


大きな布は今週末からの「夏のカケラ」で展示をします。
第7波とちょうど重なってしまったような状況とも思いますので、ご無理のない範囲で、よろしければご覧いただけたら嬉しいです。



夏のカケラ 展

bonhanco / 版画
菅原裕之 / ガラス
nangoo / ガラスアクセサリー・モビール
zucu / 手ぬぐい

7月23日(土) - 7月31日(日)
11:00~17:00
会期中水曜定休

場所:Gallery + Shop Loqat
(東急東横線元住吉駅徒歩5分)

2022/07/06

展示のお知らせ|夏のカケラ 展



元住吉の Gallery + Shop Loqat さんでの展示「夏のカケラ」のお知らせです。

一緒に展示をさせていただくのは版画のbonhancoさん、ガラスの菅原裕之さん、そして店主でもあるガラスアクセサリー・モビールのnangooさんです。

DM(表)は手ぬぐい新作の「四葩」を使って私がデザインを担当させていただきました。
レトロ印刷で涼しげ+ほっこりした感じに仕上がったと思います。

今回の展示では、手ぬぐいである「四葩」をDMの状態に寄せたかたちで観ていただきたいと思い、新しい形態を構想しています!

会期中はかなり暑いとの予報が出ており、ちょっと心配な気持ちになっておりますが、会場の作品たちから涼を感じていただけたら嬉しいです。




夏のカケラ 展

bonhanco / 版画
菅原裕之 / ガラス
nangoo / ガラスアクセサリー・モビール
zucu / 手ぬぐい

7月23日(土) - 7月31日(日)
11:00~17:00
会期中水曜定休

場所:Gallery + Shop Loqat
(東急東横線元住吉駅徒歩5分)

2022/07/05

ホームページをリニューアルしました




8年近く、、ずっと放置状態になってしまっていたホームページをリニューアルしました。

まだ全部の柄ではないのですが、それぞれの柄とその名前を見ていただけるようになった点や、スマホでも見やすくなった(多分)ことなど、作り変えてみました。
まずは柄の画像が並んでいますので、それぞれクリックやタップすると柄ごとのページをご覧いただけます。

(わざわざご説明する事でもないのですが、スマホだと特に切り替えの反応が遅くなってしまう場合が有るようなので、一応ここでそんな風になってますと書いておきたいと思います)

 



Chusen/注染のページでは代表的な柄である「さしわけ 小柄」が職人さんの手により、染まっていく様子の画像を紹介しています。(画像を横にスライドできるようになっています)

このブログで一番閲覧数が多いのが、村井染工場さんで「さしわけ 小柄」を染めていただいているところをご紹介している記事なので、その時の画像を中心に掲載しています。
注染に興味をお持ちの方には、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。


2ヶ月近く手探りでこの作業と格闘していたので、まずは更新できてすっきりしています!

まだ気になるところは有るのですが、また新しい情報を加えたり、見やすく工夫したりと、今度はほったらかしにならないように気をつけたいと思います!

新しいホームページ、よかったら覗いてみてください。

2022/06/27

注染は同じ柄でもいろいろ


新作「四葩」の紹介記事でも触れていますが、注染は同じ柄でも仕上がりにそれぞれ個性があります。

そして、そこが魅力でとっても面白いところでもあります!

私は注染の体験が少しは有るものの職人ではないのでいくらか想像も入っていますが、ボカシに個体差が出るのはまず堤防役である筒糊の手描きのラインが毎回同じにはならない事、2色の染料を注ぐタイミング、方向や勢い、染料吸引の回数やタイミングなどが関係しているのだと思っています。

そして、全て人が行う事なので、毎回全く同じことにはなりません。

またその日の気温や湿度などの環境からも、染料や糊が影響を受けたりして柄の出方や色合いも変わってきたりします。

例えば30枚位ごとで染めたとして、差し分けなどのボカシなんかはその染めた単位では似た具合になっていて、その30枚の中で小さな違いが出ていることが多いです。
ですが別の30枚の単位どうしでは、大きく違った感じに仕上がっている事もよくあります。

「たいりん」も中心部分のボカシが大きめで明るめに出ているものや、小さめで濃いめに出ている仕上がりのものがあったりで、それぞれに少し印象が違います。

注染のこういった独特の味わいや魅力を伝えられるよう、デザインも工夫していきたいと思っています。

2022/06/26

新しい柄「四葩」



手ぬぐいの新しい柄「四葩(よひら)」ができました。
四葩とは紫陽花の別名、また花びらが4枚あることの意味もあります。

クローバーにも見えますが、紫陽花の花(がく片)のかたちを元にデザインしています。

2色つくっていて、どちも燻んだ水色、燻んだ赤で言葉では何色と表現したら良いのかなと悩んだので、水色は寒色の「寒」赤系は暖色の「暖」としてみました。

「四葩/寒」「四葩/暖」急に和っぽくなってしまいましたが、柄も見方によっては和の要素を感じるデザインになっているような気がします。






ボカシの部分がポイントの柄になるのですが、今回も個性豊かな仕上がりになっています。
大きくボケたもの、小さくくっきり目に出ているものなど印象に多少の個体差がございます。

それぞれを注染の特徴として、お楽しみいただけましたら幸いです。



「四葩」は私にとっては珍しいタイプの大きめの柄になるのですが、昨年「たいりん」で大胆な柄をつくって楽しかったのと、今年のはじめに観に行った柚木沙弥郎さんの展示で大きな柄と赤の色が印象的で、影響を受けている結果でもあります!

色も今までは、特に差し分ける場合では同系色で考えることが多くて、赤と紺のボカシを選択する勇気はなかったのですが、これからはこの赤とも仲良くなれそうで色の幅が広がって嬉しいです。


四葩は宮崎のおおまえ布店さんでの「てぬぐい展 #4」から、関東では7月23日から元住吉のGallery + Shop Loqatさんでの「夏のカケラ」でご覧いただけます。

「てぬぐい展 #4」は明後日から早速スタートです!

2022/06/14

展示のお知らせ|てぬぐい展 #4




今年も、宮崎のおおまえ布店さんで開催の「てぬぐい展 #4」に参加をさせていただきます!

新しい柄も準備しています。
また今回は手ぬぐいに加えて、裂き織りの作品も少し、ご紹介をしていただける予定です。

ご一緒させていただくのは大分のよつめ染布舎さん、沖縄のDoucattyさん、大阪のhiraliさんです。

夏の一ヶ月間、どうぞよろしくお願いいたします!


てぬぐい展 #4
2022年6月28日 - 7月26日
営業日はお店のHP・インスタをご覧下さい

場所|おおまえ布店
宮崎県宮崎市清水3-8-7 日興ビル203

参加作家名
よつめ染布舎 Doucatty hirali zucu

2022/05/05

「たいりん」2枚の型紙


昨年の夏にできた「たいりん」は、2枚の型紙を使用しています。

注染てぬぐいは基本的に1枚の型紙で染められている事が多いと思うのですが「たいりん」のように2枚以上の型紙を使って染める場合もあって、細川染めという名前で呼ばれています。
1枚の型紙では出来ない表現を、2枚以上使うことで出来るようになったります。


「たいりん」の型紙の1枚目はこちらです(下)
上の画像は彫っている途中の段階で、まずは柄のパーツが離ればなれにならないように全てが繋がった状態に彫ってから、裏打ちをした(和紙を裏からくっ付けた)状態。
そこから型紙の要らない部分を切り落として下の状態になって、彫り上がりです。
裏打ちの和紙のおかげで、離れたパーツも固定されています。

シンプルで大きな形なので、1枚目は簡単に掘り上がりました。
この型紙は、薄い青紫色を水ぼかしで染める時に使用します。



2枚目の型紙も、まずはこの様に繋げて彫って裏打ちします。


離ればなれにならないために柄を繋いでいる部分をツリと呼ぶのですが、このツリの付け方が初めに教わった時と比べて、だんだん自己流になってきた気がします。

ツリの付け方も、特に細かい柄だと重要になってくると思うのですが、
注染はそこまで細かい柄は技法的に染められないので、最終的にデザイン通りにきれいに間違いなく彫れる事を目指して、自分でやりやすいように付けています。


2枚目の型紙の中心に向かって細くなっていくところが思っていた以上に大変だったので、彫る時とツリを落とす時と集中しました。
ツリもきれいに切り落とさないと、柄に影響が出てしまうところです。


無事にツリが落とせて、2枚目の型紙が彫り上がりました(下)
この後は両方とも漆による紗張りを職人さんに行っていただき、型紙は完成です。

この2枚目の型紙はメインの柄部分を染めるのに使用します。
染めは、青っぽい色と濃い紺の差し分けです。



出来上がった「たいりん」手ぬぐい。


この細川染めでの工夫した点は、柄の中心部分に少し白を残すところでした。
ここをどうしても残したかったので、いろいろと考えました。

この柄では難しい事や新しい事にチャレンジができて、そしてきれいに染めてもらうことができて、本当によかったです。

注染って思い通りにならないことも多いのですが、やっぱり面白いし大好きです。