2012年10月から zucu の屋号で活動をスタートして、2022年10月で10周年を迎えます。
10年間続けられたことが本当に嬉しくて、これまでご縁をいただき支えてくださった皆さまに、心から感謝を申し上げます。
10年も経ったのにあまり成長はできていないかもしれませんが、継続できていることを少しの自信に、これからもあと10年・20年と美しい注染てぬぐいを求めて、私らしく進んでいきたいと思います。
そして、ちょうど10年を迎えるタイミングでの参加となります「第20回 工房からの風」の出展から、屋号を改称して「アトリエラヒヨ」という名前で新たな出発をしようと思います。
名前以外の変更はございません。HPやメールのアドレスは今のまま継続します。
zucu という屋号で10年間続けてきましたので勇気のいる決断でしたが、改称に向けて準備を進めていくうちに、心もだんだんと準備ができて、切り替わってきているような気がします。
改称への経緯ですが、zucu という名称は寄木細工が由来で、自分の中では zucu にしよう!という心の流れがあったわけなのですが、感覚的に決めてしまったところも有り、zucu に興味を持ってくださった方に対しては名前の意味や想いを上手く説明できないという困った状態になっていました。
そして zucu は作家名・活動名・ブランド名など、何を表す名前なのかがあやふやですっきりしない感覚でもありました。
また制作に向かう気持ちもベースの部分では変わりませんが、小さな変化は起こっています。
こういった経緯からこの10年のタイミングで屋号への気持ちをすっきりさせて、新しい出発をすることを選びました。
新しい名前の「ラヒヨ」の由来は紫陽花です。
紫陽花の別名のひとつ「四葩(よひら)」を逆から読んだ造語です。
私が小さな頃から、そして今も住んでいる市のシンボルの花が紫陽花です。
あちこちに紫陽花が植えられていて、子供の頃からあの美しいグラデーションが気になる、憧れる存在でした。
改めて考えてみると、注染てぬぐいの制作をはじめたのは、紫陽花のグラデーションによく似た注染ならではの美しいボカシに惹かれたからだと思います。
あの綺麗な色合いを私も表現したいという想いがあり、紫陽花を由来としたアトリエ名でこれからも制作を続けていきたいと思いました。
ちなみに、逆から読んでいるのは、すでに四葩を使用した名称で創作活動をされている方々が検索するといらっしゃること、そして他とかぶらない名前が良いなと思い造語にしました。
アトリエラヒヨ、まだ自分でも馴染めていませんが、またの10年後にはこの名前がしっくりきて好きでいられるようにと願っています。
また今まで、ズクさん ズクさん とみなさん呼んでくださっていましたので、改称後も変わらずズクさんと声を掛けていただくことも嬉しいです。