2022/11/11

これからのお知らせ


zucu blog をお読みいただきありがとうございました
これからのお知らせは↓こちらへ移動いたします


アトリエラヒヨ HP|NEWS

アトリエラヒヨ Instagram|@atelier_rahiyo

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします

2022/10/29

アトリエラヒヨ


本日の出展より、zucuからアトリエラヒヨに名前を変えて、新しい出発をいたします。

小さなリニューアルですがHPも名称を変更して、Aboutのところを書き替えたり、インスタをはじめてみようとしていたりと、更新をいたしました。
アドレスはzucuの時と同じです。

http://www.zucu-tenugui.com

イラストは四つ葉のクローバーに見えるかも?とも思っていますが、紫陽花です。


工房からの風のHPでは会場マップが公開されました。
アトリエラヒヨのブースはお庭の中、レンガの道沿いです。

出展時のお会計については各ブースで行うシステムで、私のブースではキャッシュレスには対応しておらず、恐れ入りますが現金のみでのお願いをいたします。

注染手ぬぐいをメインにたくさんの種類と、久しぶりのさんかくづつみ、はぎふを少し、ストックが少なくなっていた裂き織りのミニマットもたくさん織りました。

見本用の手ぬぐいは全て外に出しておりますが、販売用の手ぬぐいで一部のストックは、木箱の中に入っている物もございます。
お声がけいただくか、お手数ですが蓋を開けて中からお取りくださいませ。

以前、展示用に作った注染の工程をご説明するための模型も、メンテナンスして持っていきます。
スペース的に設置できるか心配ですが、作品並に力作なので、ぜひ工房からの風のお客さまにもご覧いただきたいと思っています。

お天気も良さそうで、まずはそれが一番嬉しいです!



第20回 工房からの風

2022年10月29日(土)・30日(日)
ニッケコルトンプラザ屋外会場
10:00〜16:00
www.kouboukaranokaze.jp
*最新情報は直前の工房からの風 HP・SNSをご覧ください

場所/ニッケコルトンプラザ
〒272-0015 千葉県市川市鬼高1-1-1

2022/10/15

「柚木沙弥郎の100年」展へ


大きな出展と改称の準備でちょっと(本当はだいぶ…!)焦ってきていますが、、

心に栄養を蓄えるため、女子美アートミュージアムで開催の「柚木沙弥郎の100年」に行ってきました。

今年1月に立川の「柚木沙弥郎 life・LIFE」でも展示されていた作品をもう一度観ることができたのですが、光の当たり方や展示の仕方で、同じ作品でも違うところへと目線がいったり、前回は気づけなかった部分を発見できたりと、とても勉強になりました。

もちろん触れることはできませんが、かなり間近で作品を観ることができて、近くを通ると小さな風でほんの少し布が揺れて、それもまたとても綺麗でした。

上映されていた映像からは、心に響く大切なお言葉をキャッチしてきました。

今回の展示では特に注染のことがたくさん紹介されていたので、すごく面白かったです。
女子美の注染の授業の様子も知ることができて、あ!と思う方が登場して嬉しくなったり!

まだゆっくり読めてはいないのですが、図録も買うことができました。
展示からいただいた力でまずは2週間後の出展と改称をしっかりとやりとげて、読むのは落ち着いてからのお楽しみにしたいと思います。

2022/10/01

屋号改称のお知らせ|10年間の感謝と11年目から

2012年10月から zucu の屋号で活動をスタートして、2022年10月で10周年を迎えます。
10年間続けられたことが本当に嬉しくて、これまでご縁をいただき支えてくださった皆さまに、心から感謝を申し上げます。

10年も経ったのにあまり成長はできていないかもしれませんが、継続できていることを少しの自信に、これからもあと10年・20年と美しい注染てぬぐいを求めて、私らしく進んでいきたいと思います。


そして、ちょうど10年を迎えるタイミングでの参加となります「第20回 工房からの風」の出展から、屋号を改称して「アトリエラヒヨ」という名前で新たな出発をしようと思います。
名前以外の変更はございません。HPやメールのアドレスは今のまま継続します。

zucu という屋号で10年間続けてきましたので勇気のいる決断でしたが、改称に向けて準備を進めていくうちに、心もだんだんと準備ができて、切り替わってきているような気がします。


改称への経緯ですが、zucu という名称は寄木細工が由来で、自分の中では zucu にしよう!という心の流れがあったわけなのですが、感覚的に決めてしまったところも有り、zucu に興味を持ってくださった方に対しては名前の意味や想いを上手く説明できないという困った状態になっていました。

そして zucu は作家名・活動名・ブランド名など、何を表す名前なのかがあやふやですっきりしない感覚でもありました。

また制作に向かう気持ちもベースの部分では変わりませんが、小さな変化は起こっています。
こういった経緯からこの10年のタイミングで屋号への気持ちをすっきりさせて、新しい出発をすることを選びました。


新しい名前の「ラヒヨ」の由来は紫陽花です。
紫陽花の別名のひとつ「四葩(よひら)」を逆から読んだ造語です。

私が小さな頃から、そして今も住んでいる市のシンボルの花が紫陽花です。
あちこちに紫陽花が植えられていて、子供の頃からあの美しいグラデーションが気になる、憧れる存在でした。

改めて考えてみると、注染てぬぐいの制作をはじめたのは、紫陽花のグラデーションによく似た注染ならではの美しいボカシに惹かれたからだと思います。

あの綺麗な色合いを私も表現したいという想いがあり、紫陽花を由来としたアトリエ名でこれからも制作を続けていきたいと思いました。

ちなみに、逆から読んでいるのは、すでに四葩を使用した名称で創作活動をされている方々が検索するといらっしゃること、そして他とかぶらない名前が良いなと思い造語にしました。


アトリエラヒヨ、まだ自分でも馴染めていませんが、またの10年後にはこの名前がしっくりきて好きでいられるようにと願っています。

また今まで、ズクさん ズクさん とみなさん呼んでくださっていましたので、改称後も変わらずズクさんと声を掛けていただくことも嬉しいです。

2022/09/26

出展のお知らせ|第20回 工房からの風


このお知らせをできることが、とっても嬉しいです。
「工房からの風」に出展をさせていただきます。

第20回となる記念の開催に、zucuとして10周年を迎えるタイミングでの参加となります。
10年間続けられたこと、支えてくださった皆さまに心より感謝を申し上げます。

そして活動開始からちょうど11年目が始まる頃となる「工房からの風」の出展から、屋号を新しくする予定で準備を進めています。

「zucu」という名前での活動から、「アトリエラヒヨ」というアトリエ名に変更をする予定です。
変更は名前のみで、HPとメールのアドレスはそのまま使用していきます。

新しい名前と「工房からの風」出展につきましては、またあらためて書いていきたいと思います。

久しぶりの野外でのクラフトフェア、気持ちのいい秋のお天気に恵まれて、爽やかな2日間になりますように...



第20回 工房からの風

2022年10月29日(土)・30日(日)
ニッケコルトンプラザ屋外会場
10:00〜16:00
*最新情報は直前の工房からの風 HP・SNSをご覧ください

場所/ニッケコルトンプラザ
〒272-0015 千葉県市川市鬼高1-1-1

2022/09/14

手ぬぐい納品のお知らせ|和装はきもの・小物 加藤さんにお届けしました

秋田県の大曲にあるお店の 和装はきもの・小物 加藤さんに、てぬぐいを納品させていただきました。

どうぞよろしくお願いいたします。

和装はきもの・小物 加藤さんのHPはこちらです。
http://www.wasokato.jp/

8月には3年ぶりに大曲の花火大会が無事に開催されたそうで、嬉しい気持ちです。
少しずつ、普段の生活が戻ってきていることを感じています。

2022/09/04

手ぬぐい納品のお知らせ|東京和晒創造館さんにお届けしました

東京和晒創造館さんへ、久しぶりに手ぬぐいを納品させていただきました。
東京和晒創造館さんの情報はこちらです|http://souzou-kan.info/

また、東京和晒さんの通販SHOPでも手ぬぐいをお取り扱いいただいています。
東京和晒さんの通販SHOPの情報はこちらです|https://wazarashi.shop-pro.jp/

どうぞ、よろしくお願いいたします。

2022/08/27

手ぬぐい納品のお知らせ|ちゃらっぽこさんにお届けしました

練馬のお店、ちゃらっぽこさんに今年の新しい柄「四葩/寒」「四葩/暖」を納品させていただきました。

ちゃらっぽこさんのお店はオンラインショプと実店舗があり、実店舗は不定期でオープンをされています。
実店舗のオープン日など、お店のホームページやインスタグラム等でチェックしてください。

ちゃらっぽこさんのHPはこちらです|http://charappoco.com/

どうぞ、よろしくお願いいたします。

2022/08/18

手ぬぐい納品のお知らせ|紙と布さんにお届けしました

ずっとお世話になっているお店、紙と布さんに「さしわけ 小柄/紺」「クローバー/ミント」を納品させていただきました。

紙と布さんは今月上旬、お引っ越しをして西浅草から谷中に移られました。

新しいお店は谷中銀座の近く、よみせ通りに面した所とご案内をいただいています。

紙と布さんのHPはこちらです|https://kamitonuno.com/

新しいお店への地図や詳しい住所など、紙と布さんのHPでご確認をお願いいたします。
手ぬぐいはオンラインでも販売をしてくださっています。

2022/08/04

「てぬぐい展 #4」「夏のカケラ」ありがとうございました!


Gallery + Shop Loqat さんでの展示「夏のカケラ」が無事に終了いたしました。
暑さや第7波などで難しい状況の中、足をお運びいただいたお客さまに心より感謝を申し上げます。

見守って下さった方々、一緒に展示をさせていただいたbonhancoさんと菅原さん、ギャラリーオーナーのnangooさんにも、感謝の気持ちをお伝えしたいです!

不安な中での開催でもありましたが、ギャラリーご近所のみなさまを中心に、いつも展示に来てくださるお客さまや懐かしい方々にもお会いする事ができて、充実した展示期間を過ごさせていただきました。

今回の展示では新作の「はぎふ」と、昨年の新柄でロクアットさんでは初展示の手ぬぐい「たいりん」が特に好評でした。
新しい作品に良い反応をいただけると、喜びも特に大きいです。

カメラでどこの景気を切り取っても、nangooさんのモビールが幻想的に入り込む空間が新鮮でウキウキしていました。
ガラスの球体に入り込んだ世界を、何回も覗き込んでいました。


今回で4回目となった宮崎のおおまえ布店さんでの「てぬぐい展」も7月26日で無事に終了いたしました。

今回は手ぬぐいに加えて、裂き織りマットも展示をしていただきました。
こちらも難しい状況の中ではございましたが、ご覧いただきましたお客さまと、開催をしてくださったおおまえ布店さんに、心より感謝を申し上げます。

よつめ染布舎さん、Doucattyさん、hiraliさんの素晴らしい手ぬぐいと一緒に並べていただけて、嬉しい気持ちでいっぱいでした。


 夏のふたつの展示、ありがとうございました!

次は秋の大きな出展に向けて、準備を進めていきます。

2022/07/25

夏のカケラ、展示の風景


Gallery + Shop Loqat さんでの展示「夏のカケラ」がスタートしました。
初めて見ていただく手ぬぐいを縫い合わせた大きな布は「はぎふ(接ぎ布)」と呼んでみています。
2枚はぎと3枚はぎ、大きさは2種類を展示しています。

裂き織りはティーマットくらいの大きさも並べています。
手ぬぐいで出来ているとお話しすると、驚いてもらえる瞬間が嬉しいです。




今回初めましての bonhancoさんの版画は、紙が版になっていると教えていただきびっくり!
猫さんへの愛が溢れる優しくて素敵な空気感に惹かれています。
版も展示されていますので、ぜひ近くでじっくり観ていただきたいです。

会期後半には期間限定で版画の通販も有るかもとのことで、気になる方はぜひロクアットさんや bonhancoさんのインスタをチェックしてみてください。




ガラスの菅原さんも初めましての作家さんです。
色合いがかわいい繊細なガラスは、薄くて軽くて、きっと技術力が高いからこそのお仕事なんだなと想像しています。
美味しそうで不思議なオブジェも気になります。

閉店時間近になると、西日が作るガラスの影がとっても綺麗で好きな景色。




オーナーのnangooさんのアクセサリーは本当にかわいくってキラキラしています。
私はなんとなく海なイメージで、貝みたいな、砂浜で光っている美しいガラスのカケラみたいな、そんな印象を持っています。
あと和菓子みたいなシリーズも美味しそう。

最近つくられているモビールからは、モダンでクールでアートな雰囲気を感じています。





会期は今月31日まで、水曜日は休廊です。

看板の「涼」という力強い文字にクスッとして楽しくなりました。

第7波、そして強い日差しですのでご無理はなさらず、もしよろしければお立ち寄りいただけましたら嬉しいです。
私は次の土日も在廊させていただこうかなと予定しています。



夏のカケラ 展

bonhanco / 版画
菅原裕之 / ガラス
nangoo / ガラスアクセサリー・モビール
zucu / 手ぬぐい

7月23日(土) - 7月31日(日)
11:00~17:00
会期中水曜定休

場所:Gallery + Shop Loqat
(東急東横線元住吉駅徒歩5分)

2022/07/19

大きな布をつくりたくて


染色家の柚木沙弥郎さんの展示を観てから、大きな布をつくりたい!という気持ちが湧き出てきています。

こうやって小幅の布を接ぎ合わせた風呂敷など、昔の物で目にすることがあります。
今は幅の広い布が普通に有りますし、わざわざこの方法で大きな布をつくることは少ないと思いますが、昔ながらのスタイルで私も手ぬぐいから大きな布をつくりました。

画像の布は手ぬぐい一枚分よりも長い状態のものを、3列並べたような形で縫い合わせてあります。
ほぼ正方形ですが、縦の長さが少しだけ長くなっています。
(その方が風呂敷として使った場合に使いやすいそうです)


この大きな布を作る時に、手ぬぐいがそのまま並んで細長い状態から正方形になるという形の変化以外にも、柄の見え方が横に広がる事で、面白く新しくなって欲しいという気持ちが有ります。
並べ方やカットする長さを工夫したりで、同じ柄でも手ぬぐいの時とはまた違った新鮮な景色が現れて、楽しみながらつくっています。

籠や家具の埃よけ、空間のちょっとした間仕切り代わりに吊るしたり、ポスターのように壁に飾ったりもいいかもしれません。風呂敷としてもおすすめですが、あまり重すぎる物や尖った物は生地の薄さからお気をつけていただきながらの方が良さそうです。


大きな布は今週末からの「夏のカケラ」で展示をします。
第7波とちょうど重なってしまったような状況とも思いますので、ご無理のない範囲で、よろしければご覧いただけたら嬉しいです。



夏のカケラ 展

bonhanco / 版画
菅原裕之 / ガラス
nangoo / ガラスアクセサリー・モビール
zucu / 手ぬぐい

7月23日(土) - 7月31日(日)
11:00~17:00
会期中水曜定休

場所:Gallery + Shop Loqat
(東急東横線元住吉駅徒歩5分)

2022/07/06

展示のお知らせ|夏のカケラ 展



元住吉の Gallery + Shop Loqat さんでの展示「夏のカケラ」のお知らせです。

一緒に展示をさせていただくのは版画のbonhancoさん、ガラスの菅原裕之さん、そして店主でもあるガラスアクセサリー・モビールのnangooさんです。

DM(表)は手ぬぐい新作の「四葩」を使って私がデザインを担当させていただきました。
レトロ印刷で涼しげ+ほっこりした感じに仕上がったと思います。

今回の展示では、手ぬぐいである「四葩」をDMの状態に寄せたかたちで観ていただきたいと思い、新しい形態を構想しています!

会期中はかなり暑いとの予報が出ており、ちょっと心配な気持ちになっておりますが、会場の作品たちから涼を感じていただけたら嬉しいです。




夏のカケラ 展

bonhanco / 版画
菅原裕之 / ガラス
nangoo / ガラスアクセサリー・モビール
zucu / 手ぬぐい

7月23日(土) - 7月31日(日)
11:00~17:00
会期中水曜定休

場所:Gallery + Shop Loqat
(東急東横線元住吉駅徒歩5分)

2022/07/05

ホームページをリニューアルしました




8年近く、、ずっと放置状態になってしまっていたホームページをリニューアルしました。

まだ全部の柄ではないのですが、それぞれの柄とその名前を見ていただけるようになった点や、スマホでも見やすくなった(多分)ことなど、作り変えてみました。
まずは柄の画像が並んでいますので、それぞれクリックやタップすると柄ごとのページをご覧いただけます。

(わざわざご説明する事でもないのですが、スマホだと特に切り替えの反応が遅くなってしまう場合が有るようなので、一応ここでそんな風になってますと書いておきたいと思います)

 



Chusen/注染のページでは代表的な柄である「さしわけ 小柄」が職人さんの手により、染まっていく様子の画像を紹介しています。(画像を横にスライドできるようになっています)

このブログで一番閲覧数が多いのが、村井染工場さんで「さしわけ 小柄」を染めていただいているところをご紹介している記事なので、その時の画像を中心に掲載しています。
注染に興味をお持ちの方には、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。


2ヶ月近く手探りでこの作業と格闘していたので、まずは更新できてすっきりしています!

まだ気になるところは有るのですが、また新しい情報を加えたり、見やすく工夫したりと、今度はほったらかしにならないように気をつけたいと思います!

新しいホームページ、よかったら覗いてみてください。

2022/06/27

注染は同じ柄でもいろいろ


新作「四葩」の紹介記事でも触れていますが、注染は同じ柄でも仕上がりにそれぞれ個性があります。

そして、そこが魅力でとっても面白いところでもあります!

私は注染の体験が少しは有るものの職人ではないのでいくらか想像も入っていますが、ボカシに個体差が出るのはまず堤防役である筒糊の手描きのラインが毎回同じにはならない事、2色の染料を注ぐタイミング、方向や勢い、染料吸引の回数やタイミングなどが関係しているのだと思っています。

そして、全て人が行う事なので、毎回全く同じことにはなりません。

またその日の気温や湿度などの環境からも、染料や糊が影響を受けたりして柄の出方や色合いも変わってきたりします。

例えば30枚位ごとで染めたとして、差し分けなどのボカシなんかはその染めた単位では似た具合になっていて、その30枚の中で小さな違いが出ていることが多いです。
ですが別の30枚の単位どうしでは、大きく違った感じに仕上がっている事もよくあります。

「たいりん」も中心部分のボカシが大きめで明るめに出ているものや、小さめで濃いめに出ている仕上がりのものがあったりで、それぞれに少し印象が違います。

注染のこういった独特の味わいや魅力を伝えられるよう、デザインも工夫していきたいと思っています。

2022/06/26

新しい柄「四葩」



手ぬぐいの新しい柄「四葩(よひら)」ができました。
四葩とは紫陽花の別名、また花びらが4枚あることの意味もあります。

クローバーにも見えますが、紫陽花の花(がく片)のかたちを元にデザインしています。

2色つくっていて、どちも燻んだ水色、燻んだ赤で言葉では何色と表現したら良いのかなと悩んだので、水色は寒色の「寒」赤系は暖色の「暖」としてみました。

「四葩/寒」「四葩/暖」急に和っぽくなってしまいましたが、柄も見方によっては和の要素を感じるデザインになっているような気がします。






ボカシの部分がポイントの柄になるのですが、今回も個性豊かな仕上がりになっています。
大きくボケたもの、小さくくっきり目に出ているものなど印象に多少の個体差がございます。

それぞれを注染の特徴として、お楽しみいただけましたら幸いです。



「四葩」は私にとっては珍しいタイプの大きめの柄になるのですが、昨年「たいりん」で大胆な柄をつくって楽しかったのと、今年のはじめに観に行った柚木沙弥郎さんの展示で大きな柄と赤の色が印象的で、影響を受けている結果でもあります!

色も今までは、特に差し分ける場合では同系色で考えることが多くて、赤と紺のボカシを選択する勇気はなかったのですが、これからはこの赤とも仲良くなれそうで色の幅が広がって嬉しいです。


四葩は宮崎のおおまえ布店さんでの「てぬぐい展 #4」から、関東では7月23日から元住吉のGallery + Shop Loqatさんでの「夏のカケラ」でご覧いただけます。

「てぬぐい展 #4」は明後日から早速スタートです!

2022/06/14

展示のお知らせ|てぬぐい展 #4




今年も、宮崎のおおまえ布店さんで開催の「てぬぐい展 #4」に参加をさせていただきます!

新しい柄も準備しています。
また今回は手ぬぐいに加えて、裂き織りの作品も少し、ご紹介をしていただける予定です。

ご一緒させていただくのは大分のよつめ染布舎さん、沖縄のDoucattyさん、大阪のhiraliさんです。

夏の一ヶ月間、どうぞよろしくお願いいたします!


てぬぐい展 #4
2022年6月28日 - 7月26日
営業日はお店のHP・インスタをご覧下さい

場所|おおまえ布店
宮崎県宮崎市清水3-8-7 日興ビル203

参加作家名
よつめ染布舎 Doucatty hirali zucu

2022/05/05

「たいりん」2枚の型紙


昨年の夏にできた「たいりん」は、2枚の型紙を使用しています。

注染てぬぐいは基本的に1枚の型紙で染められている事が多いと思うのですが「たいりん」のように2枚以上の型紙を使って染める場合もあって、細川染めという名前で呼ばれています。
1枚の型紙では出来ない表現を、2枚以上使うことで出来るようになったります。


「たいりん」の型紙の1枚目はこちらです(下)
上の画像は彫っている途中の段階で、まずは柄のパーツが離ればなれにならないように全てが繋がった状態に彫ってから、裏打ちをした(和紙を裏からくっ付けた)状態。
そこから型紙の要らない部分を切り落として下の状態になって、彫り上がりです。
裏打ちの和紙のおかげで、離れたパーツも固定されています。

シンプルで大きな形なので、1枚目は簡単に掘り上がりました。
この型紙は、薄い青紫色を水ぼかしで染める時に使用します。



2枚目の型紙も、まずはこの様に繋げて彫って裏打ちします。


離ればなれにならないために柄を繋いでいる部分をツリと呼ぶのですが、このツリの付け方が初めに教わった時と比べて、だんだん自己流になってきた気がします。

ツリの付け方も、特に細かい柄だと重要になってくると思うのですが、
注染はそこまで細かい柄は技法的に染められないので、最終的にデザイン通りにきれいに間違いなく彫れる事を目指して、自分でやりやすいように付けています。


2枚目の型紙の中心に向かって細くなっていくところが思っていた以上に大変だったので、彫る時とツリを落とす時と集中しました。
ツリもきれいに切り落とさないと、柄に影響が出てしまうところです。


無事にツリが落とせて、2枚目の型紙が彫り上がりました(下)
この後は両方とも漆による紗張りを職人さんに行っていただき、型紙は完成です。

この2枚目の型紙はメインの柄部分を染めるのに使用します。
染めは、青っぽい色と濃い紺の差し分けです。



出来上がった「たいりん」手ぬぐい。


この細川染めでの工夫した点は、柄の中心部分に少し白を残すところでした。
ここをどうしても残したかったので、いろいろと考えました。

この柄では難しい事や新しい事にチャレンジができて、そしてきれいに染めてもらうことができて、本当によかったです。

注染って思い通りにならないことも多いのですが、やっぱり面白いし大好きです。

2022/03/21

花器と裂き織り、ありがとうございました



昨日をもちまして「花器と裂き織り」は終了いたしました。

お手に取ったり、お目に留めてくださったお客さま、企画をしてくださいましたちゃらっぽこさん、作家の町田裕也さん、ありがとうございました。

私は町田さんの作品の中から、触り心地がスベスベで気持ち良くって貫入にも惹かれた花器を購入させていただきました。

(貫入って不規則で細い迷路のような文様がかっこいいなぁと前から憧れていて、いつか手ぬぐいのデザインにも取り入れてみたいと思っているのですが、注染だとあの細さが再現できないのでどうしたら良いかなぁとずっと悩み続けています)

久しぶりにお花をいくつか買ってみて、私も「花器と裂き織り」を楽しんでいます。
お花を飾るのって、やっぱり良いですね。

この度は裂き織りをご覧いただき、ありがとうございました。

2022/03/14

ちゃらっぽこさんで開催中です


町田裕也さんの個展「ふだん着の器展」と個展内同時開催の「花器と裂き織り」が練馬のちゃらっぽこさんで開催中です。

町田さんの様々な形や雰囲気の花器と、裂き織りの組み合わせをご紹介いただいております。
お好みのペアを発見していただけたら、私もとても嬉しいです。

会期中は16日(水)がお休み、月曜から金曜日までは12時から17時、土日は11時から17時での営業とのことですので、お越しの際はお時間など、どうぞお間違えのないようお気をつけくださいませ。


ー 展示情報 ー

町田裕也 ふだん着の器展
 /同時開催「花器と裂き織り」

2022年3月12日(土) - 20日(日)11:00 - 17:00/月から金は12:00 - 17:00
*会期中16日(水)はお休み

会場|日本の手仕事の店 ちゃらっぽこ
http://charappoco.com/
東京都練馬区桜台5-11-18 欅の音terrace208号室

2022/03/10

「花器と裂き織り」に向けて、練馬へ発送






今週末の3月12日からの展示、会場は練馬のちゃらっぽこさんに向けて、裂き織りたちを発送しました。

今回は赤い色、2色を組み合わせたもの、ティーマットくらいの少し大きめのものなど新しいタイプも紹介していただける予定です。

1〜2点ずつの物も多くて、なるべくたくさんの種類を見比べて楽しんでいただきたいと思って準備をしました。

町田さんの個展の中で、特別に一緒に並べていただける風景、ありがたくて楽しみです。